早く高く売ってくれる不動産会社の選び方 訪問査定でのチェックポイント

簡易査定の結果や、その内容のやり取りなどから、仲介を依頼する不動産会社をさらに絞り込んだら、詳細の査定を依頼しましょう。
詳細の査定とは、訪問査定をしてもらうことです。
訪問査定では、簡易査定での情報に加え、室内の状態やお部屋のアピールポイントなど個別の状況も踏まえて、各社の査定方法に照らし合わせて査定が実施されます。
そして、訪問査定にきた人が、あなたの物件の担当者になる可能性が高いです。
実際には、不動産会社を選ぶことより、担当者を見極めることのほうが重要です。
そこで、以下をチェックして、この先安心して任せられる人か判断しましょう。

訪問査定での担当者チェック

マンションの売却中に不動産会社を変えたくなるのは、担当者への不信感が募った時だと言われています。特に現在の物件問い合わせ状況や購入希望者・内覧希望者の有無などの報告がないことや、売り主の不安や疑問に納得のいく説明・回答がないことが不信感につながります。
以下のチェックポイントは、非常に基本的なことかもしれません。が、基本的なことができない人には大事な物件は預けられません。
厳しい目を持って、あなたと一緒になって親身に物件を売ってくれる担当者を見極めましょう。

1. 社会人としてきちんとしているか

なんだそんなことと思われるかもしれませんが、どんな取引であろうと、基本的に社会人としてきちんとしているかどうかは重要です。
・連絡時→訪問のアポイントを取る際の、電話やメールでのやり取りがきちんとしているか
・挨拶→実際に訪問した際の挨拶はしっかりしているか。名刺を渡してくれるか。声は小さくないか
・服装→清潔感のある服装か。だらしなくないか。
以上、どのレベルまでが許容範囲かは自分の尺度でよいと思いますが、この先、お金に関わる深い話もしていかなければならない相手です。マンション売却に詳しくないあなたが頻繁に会い、話す相手ですので、不快な点・引っかかることがないかちゃんと見極めましょう。不動産会社の担当者としても、初めて会うお客様にちゃんと信頼してもらえる準備をしてくるのは当たり前ですので、遠慮はいりません。

2.聞く力・話す力

売り主であるあなたにとっては、不動産売却が初めてである場合がほとんどでしょう。
買うとき以上にわからないことが多くて不安でいっぱいなはずです。
担当者が、売り主であるあなたの状況や希望をちゃんと聞きだし、説明した内容を売り主が理解できているか、理解できるように説明を務めているかといった「聞く力・話す力」を持っているかが重要です。

売り主の話を聞く姿勢があるか
・売り主の話を正しく理解しているか
・査定金額の根拠をきちんと説明してくれるか
・疑問・質問をしやすいような雰囲気づくりをしてくれるか
・疑問・質問に対して、わかりやすく説明してくれるか

・専門用語ばかり使わないか。使っても説明してくれるか。

詳細の査定をしに来たにもかかわらず、売り主の話を聞かなかったり、さぁっと見ただけで査定金額を出したり、査定金額の根拠を聞いてもちゃんと説明してくれなかったり、専門用語ばかりでわかりにくい説明だったりしたら納得できませんよね。
うまくコミュニケーションがとれる相手であるのかは最も重要です。
また売り主側も、専門用語だけは、わからないことがあればうやむやにせず、ちゃんと説明を促しましょう。また説明してくれる相手であることを確認しましょう。

安請け合いをするのはNG
・「素人が。。。」といった態度をとったらNG

・理由もなく「大丈夫です」「私を信用してください」はNG
売り主からの疑問・質問に対して、あまり考えもせずに「知ってますよ」「任せてください」と言ったり、その根拠を示さなかったり、「お客様は素人なので。。」という態度をとる担当者はNGでしょう。質問に即答することがすなわち優秀とはなりません。質問・疑問の意図を理解して、お客様の納得できる回答をすること、わからなければ持ち帰って後日回答することも誠実な対応です。
また、疑問・質問に対して、何の説明もなくただ「私を信用してください」という人を信用できるでしょうか?

3.資格

宅地建物取引先主任者であるかどうか
・フィナンシャルプランナーなど、その他の保有資格

資格は持っていればよいというものではないので、この条件は1番ではないのですが、査定という大切なポイントで有資格者を差し向けてくるということはあなたの物件への優先度を示す1つでもあります。
なお、宅地建物取引先主任者でないとできない仕事は「重要事項説明の実施」「重要事項説明書への記名・押印」「37条書面(売買契約書のこと)への記名・押印」なので、査定自体は、宅地建物取引先主任者でなくでも可能ですし、問題はありません。
なので、査定の最後にこの質問をしてみましょう。また、有資格者であれば、今後も担当してもらえるのか念を押して聞いておきましょう。
また、フィナンシャルプランナーなど、その他の資格についても持っている人であれば、いろいろな相談ができるので合わせて確認しましょう。

4.最後は話しやすい人

3項までの全てが完璧な担当者が来てくれればいいのですが、そうはいかないかもしれません。
たぶんうまくやっていけそうな担当者はこの人とこの人かな。。。という時、最後の決め手は「話しやすい人」です。

・なんでも相談できそうな人か

この先、マンションの売却活動をする間には、様々な問題や疑問がでてきます。その都度、不動産会社の担当者に相談をしていくのです。
お金にまつわる、センシティブな話もしなければなりません。
にもかかわらず、不動産屋さんに遠慮しながら、気を遣いながら接するのはストレスがたまりますし、満足のいく売却活動ができるとは言えないでしょう。
ただでさえ、売却活動はストレスがたまるものです。そうならない為に、なんでも相談できる・話しやすい担当者を選びましょう。

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