中古マンション売却査定を依頼する
依頼する不動産会社の候補をある程度絞れたら、査定依頼に進みましょう。
３－１．査定に必要な情報
査定には簡易査定（机上査定）と、詳細査定（訪問査定）があります。
簡易査定：周辺の取引事例や公的な価格情報等のデータから算出した簡便な査定
詳細査定：実際に物件の状態（日当たりや周辺施設、室内の状況、管理状況など）を確認したり、法務局で登記記録なども調査する詳細な査定
それぞれ査定に必要な情報も異なってきます。
簡易査定の場合
- ほとんどの場合、物件を特定（住所、建物名など）できれば簡易査定が可能
- その他、専有面積・間取り・築年を聞かれる場合が多い
詳細査定の場合
- 物件を特定できる情報（住所、建物名など）、登記記録（登記簿）、物件購入時の建築関係資料（パンフレット、図面、仕様書など）
何らかの事情で、すでに不動産会社を決めている場合には、詳細査定を依頼することもあるかと思いますが、 一般的には、複数の不動産会社に簡易査定を依頼し、説明を受けることをお勧めします。
複数社に簡易査定してもらうことで、自分が想定していた売却価格との比較、また各社の査定価格の比較で、さらに売却価格を決める情報が揃ってきます。
そして、査定価格の根拠も確認しましょう。
価格査定に対する各不動産会社の対応の仕方を見ることで、信頼できる会社・担当者なのか、いかに親身になってくれるのか、合理的か、納得できる根拠を示してくれるのかなど、「自分にあった」不動産会社はどこかを見極める情報にもなります。
※査定については、根拠を示すことが必要とされるので、各社それぞれに価格査定のための基準やノウハウをもとに査定を実施しています。
※査定については仲介業務のサービスの一環として無料で実施されることが法律で定められています（「不動産の鑑定評価に関する法律」）。
３－２．一括査定サイトを利用しよう
複数社に査定をしてもらうといっても、それぞれに連絡を取って依頼をするのはとても大変です。
ですが、最近は一括査定のサイトがいろいろとあるので、こちらを利用してはどうでしょうか？
いずれのサイトも、簡易査定は上記の情報を入力し、査定してもらう不動産会社を選ぶことで簡単に査定依頼ができます。
■おすすめのマンション一括査定サイト
イエイ
イエイはマンション専門ではありませんが、マンションの取扱いが多いサイトです。
コールセンタがあり、査定を実施した会社からのしつこい勧誘があった場合には、イエイがクレーム対応してくれたり、査定してもらったがその後の対応をお願いしない不動産会社に対して、「断り代行」してくれるといったサービスがあるため利用価値が高いです。
イエイの詳細はこちら→イエイ
マンションナビ
マンション専用サイトであり、マンション売却に強い不動産会社の対応が期待できます。
その他、マンション売却についての様々な情報提供のページがあります。
マンションナビの詳細はこちら→マンションナビ
一括査定サイトの特徴については、こちらの記事をご参照ください。
→参考：３－３）一括査定サイトの特徴について
なお事前に調べた不動産会社が上記のサイトに参加していなかった場合は、個別に査定依頼することも検討してください。
結果はメールで受け取るケースが多くなると思いますが、最高価格をつけた業者が最もよいとはいえません。
高めの価格をつけて顧客を確保しようとしている場合もありますし、もちろん誠実に高価格をつけている場合もあります。
返信のメールを見て、熱心さや誠実さ、コンプライアンス遵守の態度が見えるか、嫌な感じはないかなど見極めましょう。
また、こちらから連絡を取る際に電話をしてみるのも一つの手段です。
そこで電話の受け答えや背後の活況、担当者の印象などを掴んで、今後の不動産会社選びの判断材料にしましょう。
次の記事→４．不動産会社に仲介を依頼する
