中古マンションの査定価格と売出価格は同じか
Q)マンションを売却するにあたり、不動産会社に査定をしてもらいました。その査定価格がそのまま売却価格なのでしょうか?
A) 査定価格とは、現時点での時価評価金額であり、そのまま売却金額になるとは限りません。
当該物件の詳細な条件・環境を検討し、なおかつ周辺の同様中古物件の事例、もちろん売り主の希望を考慮して決定するものです。
売り主としてすべきは、まず自分で情報を収集(インターネットで周辺の同じ広さや間取り・築年数といった条件が近い中古マンションの販売価格を調べるなど)して、物件の相場感を確認し、また資金計画(売却金でローンを返済するのであれば、ローンの残金と自己資金の確認、買い替えであれば新居の購入計画など)を明確にして、売り主として売却したい価格をイメージしておきましょう。
実際は、物件の詳細な査定をしていく段階で、売り主が負担すべき不具合(付帯設備の故障の修繕など)があればそのコストも考慮する必要がでてきます。
売却に対する経験は、圧倒的に不動産会社にあり、その不動産会社が提示してきた査定金額と、売り主としての希望、売却スケジュールの制限などを十分に検討して、売却価格をきめていく必要があるのです。そのため、満足のいく売却のためには、十分なコミュニケーションがとれる、よき相談相手となる不動産会社を選ぶことが最も重要です。