マンション売却に最適な時期はあるか?
結論からいうと、売却が念頭に浮かんだなら、時期を待たずにすぐに準備を開始すべきです。
もちろん、一般的には需要>供給になる時期が、売却しやすい(早く売れる)時期だと言えるでしょう。
・購入者側からした場合、マイホームを購入する時期としては、転勤時期である3月以前や、住宅ローン控除の適用を受けるための期限(引き渡し期限が12月であることが多い)、12月末などが多いと推測されます。
・売却側からみると、転勤の時期、3月や9月。 念願のマイホームを手に入れたにもかかわらず、遠方への転勤などで、賃貸に出すのか売却するのかを検討することになるでしょう。
賃貸で賃料が入ってきたとしても住宅ローンの支払が残っていたり、固定資産税や貸主に義務のある諸々のメンテナンス費は、いずれ負担になる可能性があります。
よって、売却を選択するケースも多く、転勤時期の3月や9月に売却希望者は増えるでしょう。
・買い替えの場合も、買い替えた住宅に住宅ローン減税を適用したい場合は、12月末までに居住を開始することが必要なので、10月くらいに買い替えを希望する人も多いでしょう。
以上のことから、一般的には、9月~12月、2月~3月に市場が活況化し、売買が成立しやすいと考えられます。しかし、高く売れるとは限りません。
高く売りたい場合には、あまり時期にこだわらず、市場にあった価格設定を行うことなどのほうが重要です。
ただし、2014年のように4月に消費税が上がるとわかっている場合は、市場が活発化するので、次回、10%に消費税が上がる時期については、注視すべきでしょう。
以上、売却を考え始めたら即準備開始といったのは、時期にとらわれても、売却には様々な要因・要素が関係してくるので、早く売れる高く売れるとは限らないことと、マンションは築年数が経つと価値が下がってしまうので、なるべく早いほうがいいからです。