1.マンション売却の流れ 準備
マンションを売却しようと考えた時、早々に不動産会社に相談するのではなく、まずは自分で情報収集をし、自分なりの売却ストーリをおぼろげにでも作っておくことが大切です。
つまり事前準備をしっかり行った上で、不動産会社に相談を持ち掛けましょう。
売却の理由・時期を明確に
なぜ、売却の理由などを明確にしていくことが重要なのか。
マンションという大きな財産を売却するのですから、様々な条件を整理して、自分の希望を最大限にかなえる道筋を立てるためです。
まずは、売却の理由は何でしょうか
- 転勤や子供の通学に伴う住み替え
- 住宅ローン解消のための売却
- 今は居住していないが相続したマンションの売却
など、様々な理由があると思います。この理由について更に考えていくと、
- いつまでに新しい家に移る必要があるか
- ローンの残額がどれくらいあるか
- 売却による資金をどれくらい残したいか
といった、売却価格に関わる希望条件も洗い出せます。
このように、自分の考えを整理していくと、
- 希望の売却価格
- 売却のスケジュール(いつまでに売りたい、いつまでに引っ越したいなど)
- 新居が必要な場合は、購入するのか貸借するのか
- 場合によっては、売却ではなく賃貸に出すことも考えたいのか
と、様々な希望条件が明確になってきます。
もちろん、すべての条件がかなえられればよいのですが、そうはいかないのがマンションの売却です。
自分なりに、各条件の幅や譲れる範囲も検討しておくことで、今後、仲介してもらう不動産会社と詳細の相談・検討をして 納得のいく売却ストーリを立てていけるでしょう
自分で情報収集して売却金額を想定しよう
不動産会社に相談する前に、自分で情報収集して売却金額を想定しておきましょう
一般的には不動産(マンション)の売買には専門家による判断が必要になる場面が多いです(宅地建物取引業に則る必要があるから)。
したがって不動産会社に仲介してもらうことになりますが、不動産会社の言いなりになって納得のいかない売却をしないためにも、まずは自分で情報収集し、おおよその売却価格の想定、相場感をつかんでおくことが必要です。
不動産(マンション)は、面積や方位・階数・間取り・築年数・管理方法などそれぞれが様々な条件をもっているので、価格に正解はないと言えますが、一般的に入手しやすい下記の情報でおおよその希望売却価格を想定するとよいでしょう。
レインズ・マーケット・インフォメーション
宅地建物取引業法に基づいて収集した実際の取引価格情報が検索できます(個人情報保護の観点から、物件の特定はできません)
インターネット広告
大手の中古物件仲介サイト(SUUMOや三井のリハウス、Yahoo不動産など)から、販売中物件の売り出し価格がわかるでしょう
チラシ・ポスティング広告
近隣物件の売り出し価格や、どんな不動産会社が近隣のどんな物件を扱っているか
権利関係の確認と、購入時の資料を用意しよう
今後、不動産会社に査定に始まる様々な依頼をしていきますが、その際に必要となる情報のもととなる以下の資料を整理しておきましょう。
- 登記簿。住宅ローンが残っている場合には抵当権が設定されています。
- 当該マンションを購入した際のパンフレットや図面・仕様書など。リフォームを行った場合は、その関係書類も。
- 購入時の重要事項説明書
- マンションの管理規約、使用細則など
事前準備が終わったら
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