マンション売却の不動産会社・業者選びガイド

マンション売却において、不動産会社選びは最も重要です。

なるべくコストを抑えたいと、不動産会社に仲介を依頼せず、自分で売却したいと思う人もいるかもしれません。しかし、基本的に法律(宅地建物取引先業法)に則って取引しなければならないので、一般の人が自分で不動産を売却することには無理があります。

では、どの不動産会社に依頼したらよいのでしょうか?

大手?
地元の中小不動産会社?
知り合いの不動産会社?

簡単に決めてはいけません。

以下のポイントを参考に、「売却する物件=マンションに適した」、売り主の希望をよく「聞いて」「最適な販売活動」を行ってくれる不動産会社・担当者を選んでください。

1.不動産会社は何をしてくれるのかを確認しよう

一般的に、不動産会社が仲介業務で提供する主なサービスは、

  • 物件価格の査定と、売り出し価格決定の支援
  • 販売活動(物件調査、広告宣伝、指定流通機構への登録、購入希望者の探索)
  • 売買価格やその他の条件について、購入希望者と調整・交渉を行う
  • 売買契約の締結(売買契約書の作成と手続など)

です。

売買成立後に不動産会社に支払う仲介手数料はこれらの業務に対する対価です。

サービスの詳細内容は不動産会社によって違うので、特に広告宣伝の方法と活動報告については確認しましょう。

2.不動産会社の基本情報をチェックする

宅地建物取引業の免許をチェック

不動産の売買・仲介を行うためには、宅地建物取引業の免許が必要です。「免許番号」を確認し、括弧書きの更新回数で営業年数を確認しましょう。

業界団体加盟の有無をチェック

業界団体に所属しているということは、横のつながりを持っている、業界の最新情報も入手している会社と言えます。

どの団体に属しているかの確認方法は、チラシやホームページなどの会社名や免許番号の近くに記載されています。

行政処分歴がないかどうかチェック

確認方法はこちら→「不動産会社選びのポイント 行政処分歴がないかどうか

3.大手の不動産会社の方がいいの?

大手の不動産会社の方が「情報量が多い」と思うかもしれませんがこれは誤解です。

現在は「レインズ」という全国の不動産情報が集まるネットワークを利用することで、自社が扱う不動産だけでなく全国の不動産情報がわかるため、大手と中小で情報量の差はないのです

特に専任専属もしくは専任媒介契約を結んだ場合は、物件をレインズへ登録することが義務付けされているので、あなたの物件は全国の不動産会社が検索することが可能になります。

結局は「会社」ではなく「担当者」が重要なのです。

査定を依頼する際には、大手不動産会社と地元の中小不動産会社の両方を入れて、違いやメリット・デメリットを見極めるのもよいでしょう。

複数の不動産会社に査定を依頼するのは、一括査定サイトが便利です→「おすすめの不動産一括査定サイト(無料)

4.マンション売却が得意な会社を選ぼう

不動産の売買には「宅地建物取引業免許」が必要ですが、この免許があれば、マンション売買から土地・一戸建ての売買(媒介含む)、住宅用賃貸、事業用賃貸までほとんどの事業を行うことができます。

しかし、マンション売買と、賃貸業では業務の段取りがかなり異なります。

賃貸が得意な不動産会社に、マンション売却の仲介を依頼するのは無謀です。

マンション売却用の一括査定サイトなどを使って不動産会社を探す場合には、マンション売却が得意な不動産会社ばかりなので大丈夫ですが、念のため、ホームページなどでマンション売買が得意かどうかを確かめておきましょう。

マンション売却が得意な会社の見極めかたの詳細はこちら→不動産会社選びのガイド(詳細)

5.候補の不動産会社を複数社選び簡易査定を依頼する。会社の雰囲気や担当者の姿勢を見る

当サイトでは一括査定サイトを活用して複数の会社に簡易査定を依頼することをお勧めしています。

その理由は、基本的にマンション売却に長けている不動産会社が査定に参加していることと、1度の情報提供で複数社に依頼ができる利便性です。

回答方法は、メール・電話など選択が可能です。

まず、「依頼した回答方法」で、「どれくらいのレスポンス」で回答が返ってくるでしょうか。

メールでの回答を依頼したのに電話がかかってきたり、大体の会社は1日で回答があったのに対し、1社だけ遅かったりした場合は、?マークが付きますよね。

気になる点があれば、電話で質問してみるのもよいかもしれません。

その際の対応が感じのよいものか、不動産売買に詳しくない顧客にわかりやすく話してくれるかなども確認できます。

これらのやり取りでふるいにかけた後、いよいよ詳細の査定を依頼しましょう。

6.詳細査定(訪問査定)で担当者を見極める

詳細な査定では、実際に物件を見てもらって、物件の個別性を確認した上で査定価格を算定してもらうことになります。

実際の担当者と会うことになるのですから、この先大事なマンション売却を一緒にやっていけそうな人かどうか見極める必要があります。

担当者の見極めについてはこちら→不動産会社選びのガイド(詳細)

7.知り合いだからという理由で依頼するのは危険

マンション売却にあたって、初めてで不安だし知り合いだと安心と思うかもしれませんが、これは全くお勧めできません。

お知り合いの不動産屋さんはマンション売却が得意ですか?

だとしても、査定金額や販売方法に納得いかない場合に冷静に交渉できますか?

知り合いだからこそ、言いにくかったり、お願いしにくかったりするものです。

マンションを買う時以上にわからないことが多いのが売却。

後悔のない売却をするには、マンション売却に長けた、売り主であるあなたの状況・希望を理解しながら適切な販売活動をしてくれるパートナ=不動産会社・担当者を選んでください

各項の詳細については「不動産会社選びのガイド(詳細)」に記載していますので、合わせてご覧ください。

まずは査定をしたい方にはこちら→「おすすめの不動産一括査定サイト(無料)

マンション売却の手順を理解することも重要です→「マンション売却の手順