Q)　自宅マンションの売却を検討しています。売却価格はどのように決めればよいのでしょうか？

A)　まず、そのマンションを購入した際の金額が頭に浮かぶと思いますが、購入した金額で売れるのことは、よほど条件がよくないと無いことです。売却金額の参考になるのは、周辺の同じような条件の中古マンションがいくらで売られているかです。築年数や広さ・間取りが近い中古マンションの販売価格を、インターネットや自宅に入ってくるチラシなどで調べてください。これは、不動産会社に査定を頼む前に、必ず売り主として行っておきたい事前準備です。

上記の、相場価格を調べること以外にも、査定を依頼する前に、準備すべきこととしては、なぜ自宅マンションを売却するのか？その理由のために必要な資金はいくらなのか？を明確にすることです。
例えば、住宅ローン返済のためであれば、ローン残金と自宅売却後の住居費が必要になります。転勤など住み替えの場合も、住宅ローン残金と新居の購入または賃貸に必要な費用がベースとなります。また、相続したマンションの売却であれば、相続税の金額と税金の支払い期日が条件になってくるでしょう。
相場の売却金額に対して、これらの売り主側の希望を加味して、売却金額をイメージした上で、不動産会社に査定を依頼しましょう。
まずは、自宅マンションをテリトリーとする複数の不動産会社に一括査定をお願いすることをおすすめします　→　詳しくはこちら

一旦、各社から査定金額がでてくると思いますが、これは、あくまで1次的な査定であり、詳細に査定するには物件を直接見てもらって住宅個別の条件を確認してもらう必要があります。よって、一括査定の次のステップとしては、一括査定時の金額とその際の不動産会社の対応などから、どの会社に仲介業務をお願いするのかを決め、詳細な査定を依頼することです。（詳細については、「査定・仲介をしてもらう不動産会社を探す」「売却物件の査定を依頼する」をご参照ください）

詳細な査定の結果、一括査定時と金額が異なったり（高くなる場合はいいのですが）、自分の希望する売却価格とは開きがあることもあるでしょう。また、売り主側が負担するコスト（付帯設備の故障があった場合、その修復費用など）が発生する場合もあります。これらの金額を様々に検討して売却金額を決めていくことになります。

このように、マンションの売却は場合によっては購入よりも大変かもしれません。

こちら「中古マンション売却の手順」もご覧いただき、十分に準備・検討をして満足のいく売却活動をしていきましょう。