不動産会社に支払う仲介手数料の計算
■仲介手数料の上限額の計算方法について
仲介手数料とは、不動産会社が行う仲介業務に対して支払うものです。
売買契約が成立して初めて不動産会社側に請求権が発生するので、売買契約が成立するまでは、原則として不動産会社に仲介手数料を支払う義務はありません。
また、仲介手数料には宅地建物取引業法によって上限が定められています。
マンションの売却代金によって、以下の範囲毎に計算が行われます。(2014年4月1日施行)
①売却代金が200万以下の部分についての計算 : 代金の5.4%以内
②売却代金が200万円超400万円までの部分についての計算 : 代金の4.32%以内
③売却代金が400万円を超える部分についての計算 : 代金の3.24%以内
例えば、売却代金が税抜き2000万円の中古マンションの場合、
- 200万円以下の部分 → 200万円×5.4%=108,000円
- 200万円超400万円までの部分 → 200万円×4.32%=86,400円
- 400万円を超える金額 → (2000-400)万円×3.24%=518,400円
上記の合計:712,800円 ←これが仲介手数料の上限額です。
400万円を超える物件については、以下の計算式でも求められます。
- 売買代金×3.24%+64,800 (仲介手数料にかかる消費税及び地方消費税相当額を含む)
例)売買代金が税抜き2000万円の中古マンションの場合
2000万円×3.24%+64,800円=712,800円
上限額ですので、これより少ない金額を提示してくる不動産会社もあります。が、あまりにも少ない場合は注意が必要ですし(ちゃんと仲介業務をしてくれるのか)、上限額の説明をあたかも一律であるかのように説明する会社も要注意。また、発生する広告費等を仲介手数料以外として別途請求するような会社についても注意しましょう。