築10年以上の中古マンションの売却。売りに出す前にリフォームをしたほうがいいかどうか、悩む方は多いと思います。

リフォームについては、基本的にはしなくてもよいでしょう。

リフォームはしなくてよいという、その理由は、
・中古マンションを買う人は、自分の思い通りのリフォームをしようと考えている場合が多い
・リフォームにお金をかけても、早く高く売れるとは限らない
からです。

一般的にはきれいに使っていて、傷みの少ない物件のほうがいいことは確かですが、こちらの「内覧のポイント」を見ていただければわかります通り、整理整頓やきれいに掃除することで、お部屋をよく見せることもできます。

リフォームをすると、そのコストを売却価格に上乗せせざるを得なくなり、高くなって逆に売りにくくなってしまう場合もあります。

そうはいっても、リフォームをしたほうがいい場合もあります。リフォームをしたほうがいいケースとしては、
・あまりにも傷みが激しい場合。地価や周囲の相場から適性な売り出し価格をつけたとしても、内装の傷みのせいで、その価格には思えない。
・住めないほど、設備や内装が傷んでいる場合
です。

いずれにせよ、素人判断せずに、訪問査定時に不動産会社の意見を聞いてみましょう。

なお、ご参考までのアドバイスとしては、
・リフォームの見積金額を把握しておきましょう。買い主との金額交渉の際（リフォーム代金を値引きするかどうかなど）、参考となる費用です。
・もし、売りに出す前にリフォームをした場合でも、資産の価値を上げるためのリフォーム代金（修繕費以外のもの）は「改良費」として譲渡所得の計算上、売却価格から控除されます（税金を納める場合には税額が減るはず）。