東京都ではないのですが、首都圏内で人気エリアの駅から徒歩5分圏内で、築15年以内の物件に、この春、売却と賃貸が立て続けに出ていました。
果たして、どれくらいの期間で売却・入居が決まるのかを注目していました。

まず、売却物件です。
・金額：築10数年経っているにもかかわらず、新築時の販売価格とほぼ同等の金額です。やはり人気エリアであることと、駅近くという条件がよいからでしょうか。
・1件目の物件は、室内の状態が悪かったらしく、フルリフォームされていました。2月に販売開始したものの、リフォームが終わる3月初めまでは内覧ができないためか、なかなか希望者がなかった様子。リフォーム後、オープンハウスを数回行って、4月末くらいに売却されたようです。
・2件目も同じく2月に販売開始されたのですが、リフォームは特にされておらず、3月には売却が決定していました。1件目より階数は低いものの、専有面積が広いため、金額的にはほとんど同じです。
・3件目は、5月に販売開始され、1回オープンハウスが行われましたが、すぐに買い主が決まったようです。1か月もかからずに決まっています。金額は他2件とほぼ同じです。

以前、「マンションの売却にベストな時期はあるか？」というQ&Aがありましたが、この事例からすると、転勤などで市場が活発化すると思われる２~３月でも1件目は決まっていなかったり、5月という時期に販売開始された物件がすぐに決まったりと、やはり時期はあまり関係ないように思われました。
同じく、「マンション売却にはどれくらいの期間がかかるのか？」というQ&Aについては、媒介契約の3か月を目途に、6か月は見ておいた方がいいと思っていましたが、この事例では、長くて3か月、早くて1か月以内で決まっています。人気エリアで駅近という好条件だからかもしれません。
仲介の不動産会社は、3件とも違う業者ですがいずれも大手（マンション販売専門ではないが、売却専門）でした。そして、契約形態は、一般契約ではなく専任契約（専属専任かはわからず）だったようです。オープンハウスを実施するなど積極的な販売活動をされているように見えました。
人気エリアで駅近という好条件とはいえ、築10数年の物件がほぼ新築時と同じ金額で売却されるというのは少し驚きでしたが、やはり、地価が10数年前からあまり変動していない（地価が高い）のが大きな要因でもあるようです。

そして、賃貸のほうは、2件とも70平米弱・約20万という高額にもかかわらず、募集開始から2週間くらいで入居者が決まったようです。不動産会社は1件はタワーマンションなどを多く手掛けるマンション賃貸専門会社、もう1件はよく名前を聞くマンション賃貸専門会社でした。このサイトでは、賃貸については取り上げていませんが、賃貸の方が入居者が決まらない場合の損失が大きいので、すぐに入居者を決めるにはマンション専門の不動産会社がよいのでしょう。家賃は給与の3分の1までと言いますが、約20万の賃貸だと結構な高給取りでないとと思うのですが、タワーマンションを扱う不動産会社は外国から日本に駐在している顧客が多く（家賃の会社負担が大きいはず）、なるほどと思う不動産会社の選択でした。